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坂本宗司の日記


by sakasoo

川嶋哲郎カルテット

本日(14日)、北千住バードランドに行って川嶋哲郎カルテットを聴いてきました。
メンバーは川嶋哲郎(ts)、田窪寛之(p)、安田幸司(b)、長谷川ガク(ds)でした。
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このメンバーになって5年目に入るレギュラーカルテットです。
今日本にあまたあるレギュラーバンドの中で、”黄金”と冠をつけたくなる最強のカルテットだと思います。
川嶋さんは音楽に対し、深く深く、真摯に向き合う方で、2000年に「マイ・ソウル」というカルテットでの物凄いアルバムを録音して以来、ご自身のリーダーとしてはソロ、デュオ、トリオでのアルバムばかりで(それもそれぞれいいのですが)、日頃のライブもその編成が殆どで、このカルテットにたどり着くまで長い長い道のりがあったのです。
川嶋さんなりに色々理由があったのだと思いますが、やはりカルテットを聴きたい・・・って多くの川嶋ファンが思っていたのではないでしょうか。
このメンバーで2012年に録音された「祈り」は、コルトレーンの「至上の愛」にも匹敵する非常に完成度の高いコンセプトアルバムで、今時こういうアルバムが制作できること自体、奇跡のようなことだと思っているのです。
メンバーそれぞれ忙しく、なかなか揃ってライブの機会がないのでしょうが、ここ3日は柏、古賀、北千住とミニツアーのように演奏しているのでした。
川嶋哲郎カルテット_e0158153_1433259.jpg

演奏した曲は
1st set
1.ラメンテーション
2.ランウェイ
3.スモーク・オブ・ピース
4.メイルストロム
2nd set
5.マイ・ソウル
6.組曲<月> 月の涙~月の祈り~月の鼓動
encore
7.ドナ・リー
でした。
7以外は川嶋さんのオリジナルです。
6は「祈り」に収録され、今年出した2枚組のライブアルバムでも演奏されている、このバンドの象徴みたいな曲で、今回はロングヴァージョンということでたっぷりと、これでもか!って演奏しました。
「涙」は安田さん、「祈り」は田窪さん、「鼓動」は長谷川さんのカテンツァで静かに始まり、やがて重厚なテーマになっていき、燃焼し尽くすようなハイライトになってゆくという構成で、「鼓動」の最後には川嶋さんが長い長いカテンツァをやって感動的なクライマックスを迎えるというものでした。
7は、「今日はジャズの曲をやってないから」ということでしたが、複雑で印象的なアレンジが施されていて、このバンドならではのものでした。
立ち見がでる超満席の店内は、おおいに盛り上がりましたが、一種宗教的な敬虔さもある盛り上がり方のように感じられました。
このメンバーがそのままグリーンティーにご出演です。
最高に素晴らしかったです。
by sakasoo | 2014-08-15 02:09 | Comments(0)