LUNA&大石学
2013年 02月 24日
お二人とも初めて聴きました。
大石学さんて、どこかで聴いたことがあるような気がしていたのですが、本日のライブを観て、それが人違いであることに気が付きました。
時代考証する人に同姓同名の方がいて、大河ドラマなどでそのお名前を見ていたからなのです(学生時代歴史を学んでいた私は、大石慎三郎さんとも混同していました)。
スワンに着いた時にはライブは始まっていて、大石さんがソロで演奏していました。
心静かに耳を澄まさないと聴こえない、きらきらした水の音のような、研ぎ澄まされた演奏でした。
そのあと、LUNAさんが登場しました。
「マイ・フェイバリット・シングス」を唄いました。
堂々としていて清々しく、思わす引き込まれてしまいました。
独りよがりなところや、媚を売るところもなく、ご自分の世界観を持っている方だな~・・・って思いました。
その後オリジナル曲を多く唄いました。
ファースト・アルバム(私は持っています)に収録されていて、とても印象的な「ハンド・イン・ハンド」も唄いました。
セカンドでは、パキスタンのペシャワール地方から隣国アフガニスタンで活動している医師のドキュメントを見て、自然に湧き上がってきたというオリジナル曲「ペシャワール」も唄いました。
「ペシャワール」は器楽的な曲で、イメージが深く、組曲のようでもあり、壮大で抒情味あふれる作品です。
ここでも大石さんは、ペダルテクニックを駆使し、いままでスワンで聴いてきたピアノが、こんな名器だったのかと思わせる、思索的ですが内に秘めた情熱を発露させる素晴らしい響きと音色を変化させる演奏を繰り広げました。
LUNAさんと大石さんは、ファーストアルバでも共演していまして、数多くのライブもこなしてきたのでしょう、一つ一つ丁寧に積み重ねてきた研鑚を感じさせるライブとなりました。
キャロル・キングのカヴァーなどもしっとりと唄い、気が付けばそこに今頃のような早春の、曖昧で混沌とした中のしばしの安らぎと狂気・・・うまく表現できませんが、独特のLUNA Worldが広がっていました。
素晴らしかったです。